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経済回復はまだまだ先
京都では感染対策を施した上で来週末から活動制限が解除される。断言はないが、ワクチン普及が急激な感染者数の減少に寄与したとの意見が多い。三回目が来年には始まるなど、コロナ共存社会がはじまる。企業活動もウィズコロナに合わせた動きとなる。アクリル板、マスク、消毒など感染対策関連商品、テレビ会議などコミュニケーションツールなど、新たなコロナ関連マーケットも生まれてなお拡大が続く。また早くも飲食店では、スタッフ確保ができず、休業継続や再開店舗調整が生まれている。先行きの見えないなか、企業経営はますます格差が生まれてくる。大手旅行会社トップがインバウンドまでを考えると、通常活動は2025年とあと3年はかかるという予測は現実味をおびてくる。その間いかにしのいでいくのかであるが、業界によっては事業修正程度では息切れをし、かといってリスクある事業変革はさらなる財務基盤を脆弱にするなどネガティブな考えばかりに陥ってはいないだろうか。悪い流れは伝播するもので注意が必要である
いよいよ経済活動が徐々に開始!?
五輪が無事に終了し、9月上旬から急速にコロナ感染者数が減少を遂げてきた。断定できる明確な原因は定かではないが、月末の緊急期待宣言などは検討中の東京、沖縄等を除き、解除になっていく動きとなっている。何度もリバウンドで経験をしたため、医療機関の逼迫なども勘案し、制限付き解除が適切な表現といえよう。飲食や観光など一部の業種を除いて、経済活動がようやく開始されていく。しかしながら、多くの苦い経験をした事業者が従来のような営業活動はできない。テレワークや非対面など接触機会を考慮した新しいビジネススタイルに徐々に変貌していく移行期で、さまざまなアプローチが始まる。デジタル化やIT化を日本がすすめていく機会となり、多くの労働者の最低限のITリテラシーは必須となり、新しいサービスや商品が次々と生まれてくるだろう。生産性が問題となっている一部の中小企業にも乗り越えなければならないときがいよいよやってくる
インボイス制度導入まであと2年
来月から2年後のインボイス制度の登録申請提出が可能となる。インボイス制度は聞き慣れないこともあり、まだ2年あるからとか小規模だからとかは関係ありません。事業者全体に関わる問題なのです。今からでも少しづつ学習を始めましょう。ところで、インボイス制度は請求書の表示追加項目だけのことではなく、特に売上1000万円未満の免税小規模事業者にとって大きな問題となります。免税事業者として継続すれば取引先から取引を見直すことを宣告されることもあるのです。免税事業者から仕入れては仕入れ控除が適用とならず、取引先が多くの消費税を払う必要が生じるのです。つまり課税事業者に仕入先を変更する動きもあるのです。これから至るところでインボイス制度の情報発信がされていきます。取引のある税理士さんなども含めて、機会があれば話し合うことも始めてもいいかもしれません。2年間はあっという間にやってきます。請求書の様式や経理業務の変更も含めて、小規模事業者の方々には2年後に取引先からの申し出にも答えられるように、情報収集を始めましょう
緊急事態宣言延長が9月末まで延長
東京など19都道府県で緊急事態宣言延長。飲食店の酒類提供禁止、営業時間短縮や大規模施設入場制限など、人流減少をねらう行動自粛対策が継続される。シルバーウィークに期待を寄せた秋の行楽シーズンへの商売は夢となった。特に体面型ビジネスの大半はアフターコロナへの対応にも不安が残る。これから換気が減少する冬場にかけて、出口は見えない。感染終息のアフターコロナより共存するウィズコロナの考えに意識が変わっていかざるをえなくなるだろう。とくに飲食店など店舗運営でコロナ対策は重要な要素となる。不透明社会では過去のデータがあまり参考にならないこともあり、より感性や未来予測が重要になろう。根拠やデータに基づいた戦略より長年の経験からくる経営者の勘やひらめきのほうが特に差別化が大事な中小企業には重要かもしれない
補助金趣旨とは異なる運用ではないでしょうか
感染者数が依然多い都内においてバッドニュースが流れてきた。病床ひっ迫の裏側で、一部の病院調べでありすべてを表しているわけではないが、一部の実態を把握できる。それは即対応可能病院と報告し補助金を受けているものの、病床使用率が0%~900%までの開きがあることだ。100%を超えている病院は軽症になるなど安定化した患者を一般病棟に移し、ベッドをあける工夫をする一方、0%に近い病院は軽症や緊急のみ受け入れるなど制約を設けているようである。今は中等症以上が入院対象であり、そもそも即対応病院との理解に苦しむ。受診控えなど病院経営が厳しく、人員不足やクラスターリスクはわかるが、同規模の病院では基本どこも同じ悩みを持つ。受け入れをスムーズにするため、空室の補填も補助金でおこなっている。即対応病院と宣言した以上精一杯対応はしてほしいと願うばかり。入院ができず自宅で亡くなる人がいる中、補助金の抜け穴があれば修正し、悪用している事業者はコロナ収束後で注意指導してほしい。900%で頑張っている病院は誇りであり、そういう病院の貢献度が認められてほしい。医療機関には採算性とは別の評価尺度が重要になる社会が来てもらいたいものである。さもないと経営のためにたとえば無駄な手術ばかりをおこなう病院も生まれることにも。医療行政には民間企業同様の過度な競争原理は不向きと考える。コロナ禍での勇気あるエッセンシャルワーカーのおかげで今があることを決して風化させてはいけない。