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第一次事業再構築補助金結果を見て
5月に締め切られた第一次事業再構築補助金の結果が公表されている。約20000件の申請に対して8000件の採択。採択業種は製造、宿泊、飲食サービス、小売、卸売りなどで約6割。申請機関は地銀や信用金庫など金融機関が最多で約8000件で4割。申請や採択金額は3000万円以上が金融機関確認が必要であり1500万円以下が4割と4500万円以上が3割の二極化。緊急性の高い業種に積極的投資されたことがみてとれる。事業変換を推進する環境は徐々に整いつつあるが、プランどおりにはなかなか進まないのが事業改革。コロナ拡大のなかさらなるハードルは上がり、当初の計画を都度見直す必要がでてこよう。変貌するマーケットに柔軟対応し、V字回復できるか一年後に成否が別れる。過去最大の補助金で日本経済復活に注目が集まる
再び感染拡大深刻に
新規感染者が過去最多の地域が増え、東京や沖縄など6つのエリア、京都や兵庫など5つのエリアで緊急事態宣言やまん延防止重点措置が8月じゅうまで実施される。夏休みすべてを失い、かきいれ時すべてが消滅することになり、飲食や観光など再び商機を逃すことになる。先の見通しも読めず、規模の大小によらず、多くの業種で不採算部門の事業撤退が現実味を帯びる。固定費が多い大企業のさらなる人員削減増加が検討されよう。大企業といえども、新規事業を軌道にのせるには多くの時間やコストが発生する。自力再生を行うほどの時間的余裕もなくなっていくため、足りないノウハウを外部から調達することは当然考えられ、水面下の有能な人材争奪戦が年齢に関係なくおこなわれていくだろう。コロナ禍での医療同様、機械や建物は増やせてもそこに働く人材がいなければ運営はできない。アフターコロナでは従来の固定観念を捨て、人材という経費や費用ではなく、人財という固定資産に変わらねば事業拡大は厳しくなると予測している
雇用保険値上げ検討に入る
コロナ禍の休業補償の雇用調整助成金などで4兆円を超え、財源逼迫に陥ってきており、雇用保険料の値上げが議論にのぼっている。これほどの長期間多額の支出が継続すると当然財務は厳しくなる。通常なら値上げだが、多くの企業が雇用維持すら危ういときだからこそ、値上げによる効果を図らねばならない。個人的には今は再始動前であり、値上げが足かせになり、悪循環をもたらすとみている。値上げをしても払えないところが増えたり、雇用維持を断念し、外注化を促進するのではないか。値上げの議論もいいが、まずはコロナ終息が先決だ。企業倒産が増加すれば、かえって財源は脆弱になる。財源回収の議論はまだ早いのではないかと感じるが
五輪効果が徐々にでてくる!?
開催前の不評に反して、五輪の意外な現象が起こっている。開会式の視聴率がなんと55%超え、計算上7000万人が視聴したことに。柔道の兄弟同日史上初や卓球混合で日本初で最強中国の元金メダリスト同士が組む最強ペアを逆転勝利といづれも金メダル快挙を成し遂げた。その他にもメダルラッシュが起こっており、コロナ拡大が揉み消されるほどの盛り上がりが起きている。テレビに釘付けになり、自然とステイホームが起きてくるかもしれない。アスリートコメントから開催の感謝の弁が多く聞かれ本心がみてとれる。スポーツが国内の暗いムードをかきけして、経済回復の起爆剤になる。五輪ムードが日本をかえる。五輪反対派の意見がトーンダウンしたりメディアでの露出機会を奪われ、五輪終了後の経済復活という前向きな議論がさらに出でてくれば、アフターコロナの日本は明るくなる。できない揚げ足をとったり、批判ばかりするのは控え、前をむいた行動をすれば戦後復興してきた日本ならやれる、そんなムーブメントが国内いたるところでおこれば、復活する日ははやいかもしれない
ついに五輪開催された
世界中でも過半数の人による開催中止の声が多い中、五輪が始まった。開会式当日も近隣で反対意見を唱える動きもあるほど、国内外で賛否が別れる中、スポーツの祭りはスタートした。東京でも厳しい感染状況のなか対策はハードルがあがる。テレビで開会式の各国パレードをみていて、少し印象は変わらなかっただろうか。行進する多くのアスリートからの笑顔を見て、努力した姿を見たいと感じた。すでに一年延期でも大変なのに、中止すれば闘争するモチベーション持続はもたず、引退するアスリートもでるだろう。医療従事者への多大なる負担は承知しながらも、世界中にコロナに打ち勝つきっかけをつくり、互いを認め合う五輪の理念を感じた。平和への貢献をアピールでき開会式も日本らしい演出もあり、エンタメの力も再認識した。始まったからには悔いの残らないように熱き闘志のぶつかり合いがみられることを楽しみにしている人は増えるだろう。開催前とは異なり、開会式を称賛する声も世界の一部で早くも聞かれる。またビジネスの不安を払拭していくきっかけになっていくよう願うばかりである。頭で考えるより実際に行動した結果得られる予想外の景色があり、あらためて頭でっかちにはならないようにしていきたいと感じた