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2021-06-07 08:00:00
小規模事業者に財務分析は必要か
書店やセミナー、コンサルなどで中小企業経営指導の際に財務分析のテーマが挙げられる。たしかに組織が大きいと扱うデータも多く、戦略を決める上で大きな役割をもつ。しかし、小規模事業者では扱うデータが少なく、事業規模も小さく、無借金経営もあり、オーナー代表個人の預金を貸し付けるケースがある。例えば自己資本比率100%なんてざらにある。はたして安全な超優良企業であると言えるかははなはだ疑問であり、総資本自体が小さく、少額でも借入をしたら大きく変動する。なによりも勘定科目に記されているデータ自体が現状を反映しているかは疑問が残る場合も多い。もちろん虚偽データではなく、紐付いた裏付けがあるもので違法性はないが、実情に反映したものばかりではないこともあるのだ。つまり、そのようなものを分析しても、実体は表しておらず、その分析データに一喜一憂せず、○○%には参考程度と考えたほうがよいのでないかと感じる